【MACDとは?】トレンドの転換点を捉える、最強の売買サインツールを徹底解説

投資分析・短期トレード・基礎用語学科

「この上昇トレンドは、まだ続くのかな?」
「そろそろ下落に転じる、危険なサインはないだろうか?」
「もっと早く、トレンドの転換点を見抜きたい!」

もしあなたが、そんな風に感じて投資の判断に迷っているのなら、この記事で紹介する「MACD(マックディー)」が、あなたの強力な「ナビゲーションシステム」になるかもしれません。

結論から言います。
MACDは、数あるテクニカル指標の中で、トレンドの「方向性」と「勢い」、そして最も重要な「転換点」を、視覚的に分かりやすく示してくれる、トレンドフォロー戦略の王様です。

この記事では、この強力なツールの正体と、具体的な使い方を、誰にでも分かるように徹底解説します。

この記事を読み終える頃には、あなたは市場の大きな「うねり」を捉え、トレンドの初動に乗るための、新しい視点を手にしているはずです。

そもそも「MACD」とは?

MACDは「Moving Average Convergence Divergence」の略で、日本語では「移動平均収束拡散法」と訳されます。難しく考える必要はありません。
MACDとは、一言で言えば、
「2本の移動平均線(短期と長期)を使って、トレンドの『勢い』と『転換点』を教えてくれるツール」 です。

株価チャートの下に、2本の線と棒グラフとして表示されることが多く、主に3つの要素で構成されています。


出典:マーケットEYE

  1. MACDライン:短期と長期の移動平均線の「差」を示した線。トレンドの方向性を示します。

  2. シグナルライン:MACDラインの、さらに平均を取った線。MACDラインより、なめらかに動きます。

  3. ヒストグラム:MACDラインとシグナルラインの「差」を棒グラフで示したもの。差が広がると棒は長くなり、勢いの強さを示します。

MACDの基本的な見方:「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」

MACDの使い方は、移動平均線と非常によく似ています。最も有名で、強力なサインが2つあります。


出典:オアンダ証券

1. ゴールデンクロス【強力な買いサイン】

MACDラインが、シグナルラインを「下から上に」突き抜けること。

  • 意味:短期的な上昇の勢いが、中期的な勢いを上回り始めたことを示します。これは、上昇トレンドへの転換を示唆する、強力な「買い」のサインとされています。特に、0ラインより下で発生したゴールデンクロスは、信頼性が高いと言われます。

2. デッドクロス【強力な売りサイン】

MACDラインが、シグナルラインを「上から下に」突き抜けること。

  • 意味:短期的な下落の勢いが、中期的な勢いを上回り始めたことを示します。これは、下落トレンドへの転換を示唆する、強力な「売り」のサインとされています。特に、0ラインより上で発生したデッドクロスは、信頼性が高いと言われます。

【応用編】より強力なサイン:「ダイバージェンス」

MACDにも、RSIと同様に「ダイバージェンス」という、さらに強力なトレンド転換のサインがあります。


出典:オアンダ証券

  • 強気のダイバージェンス(買いサイン)
    株価は安値を更新して下がっているのに、MACDの安値は切り上がっている状態。下落の勢いが弱まっていることを示し、上昇トレンドへの転換を示唆する強力なサインです。

  • 弱気のダイバージェンス(売りサイン)
    株価は高値を更新して上がっているのに、MACDの高値は切り下がっている状態。上昇の勢いが弱まっていることを示し、下落トレンドへの転換を示唆する強力なサインです。

【実践編】MACDの使い方 3ステップ

  1. チャートにMACDを表示させる
    お使いの証券会社のトレーディングツールで、チャートの設定画面を開き、「テクニカル指標」の中から「MACD」を選択します。(期間は一般的に短期12日、長期26日、シグナル9日が使われます)

  2. 「クロス」と「ヒストグラム」を観察する
    ゴールデンクロスやデッドクロスが発生しないか、そしてヒストグラムが0ラインを境に、マイナス圏からプラス圏へ、あるいはプラス圏からマイナス圏へと転換するタイミングを観察します。

  3. 他の指標と組み合わせて判断する
    MACDでゴールデンクロスが発生し、さらにRSIが「売られすぎ」の30%以下から上向いてきた、といったように、他の指標でも買いのサインが出た時に、エントリーの信頼性は高まります。

【最重要】注意点:MACDは「万能」ではない

  1. 遅効性の指標である
    MACDは、移動平均線をベースにしているため、実際の株価の動きよりも、必ず少し遅れて反応します。トレンドの天井や大底を完璧に捉えるためのツールではありません。

  2. 「ダマシ」がある
    株価が一定の範囲で上下する「ボックス相場(レンジ相場)」では、クロスが頻繁に発生し、その通りに動かない「ダマシ」が多くなります。MACDは、明確なトレンドが発生している時に、最も効果を発揮します。

  3. これ一つで判断しない
    MACDは非常に強力なツールですが、これだけで全ての判断を下すのは危険です。RSIのようなオシレーター系の指標や、出来高と組み合わせて、総合的に判断することが重要です。

まとめ:MACDは、トレンドの「羅針盤」

MACDは、未来を100%予言する魔法の杖ではありません。
しかし、株式市場という大海原において、トレンドという大きな「潮の流れ」の方向性と、その勢いを教えてくれる、最も信頼できる「羅針盤」の一つです。

さあ、あなたも今日から、お気に入りの銘柄のチャートにこの指標を表示させ、市場の「うねり」を読む訓練を始めてみませんか?

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