「お金持ち養成大学」へようこそ。
ブログを始めようとする時、多くの人はパソコンの前で腕を組み、こう悩みます。 「さて、何を書こうか?」
しかし残念ながら、その問いからスタートしている時点で、あなたのブログが読まれる確率は低いです。
稼げるブロガーは、問いの順番が逆です。彼らはまずこう自問します。
「私は、誰(Who)に向けて書くのか?」
マーケティングの世界には、『全ての人に向けたメッセージは、誰の心にも届かない』という鉄則があります。
この記事は、あなたが不特定多数に向けた「演説」をやめ、たった一人に向けた「ラブレター」を書くことで、熱狂的なファンを生み出すための、ペルソナ設定の講義です。
第1章:皆に向けた記事が誰にも読まれない理由
想像してみてください。
渋谷のスクランブル交差点で、拡声器を持って「皆さん! 良い健康法がありますよ!」と叫んでいる人がいます。 あなたは足を止めますか? おそらく、素通りするでしょう。「自分には関係ない」と思うからです。
ではもし誰かがあなたに近づいてきて、あなたの目を見てこう言ったらどうでしょう? 「ねえ、最近、デスクワークで腰が痛くて、夜も眠れないって言ってたよね? 実は、それを解消するすごい方法を見つけたんだけど…」
あなたは、間違いなく話を聞くはずです。なぜなら、それが【自分事】だからです。
ブログも同じです。
「30代男性におすすめのガジェット」という記事はスルーされますが、 「満員電車での通勤が苦痛で仕方ない、32歳営業職のあなたが、通勤時間を“至福の映画館”に変えるためのノイズキャンセリングイヤホン」 という記事は、該当する人の心を強烈に突き刺します。
第2章:ターゲットではなく【ペルソナ】を設定せよ
では、その「たった一人」をどうやって設定すればいいのでしょうか? ここで重要になるのが、マーケティング用語の【ペルソナ】です。
多くの人は、「ターゲット」を設定してしまいます。
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ターゲット(集団):「30代、男性、会社員、東京在住」
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これでは顔が見えず、刺さる言葉が出てきません。
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ペルソナとは、そのターゲットの中にいる「実在するかのような、たった一人の人物像」のことです。
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ペルソナ(個人):「佐藤健司さん(仮名)、32歳。IT企業の営業職。妻と2歳の娘がいる。最近、残業続きで娘の寝顔しか見られず、『このままでいいのか』と悩んでいる。趣味は週末のキャンプだが、最近は疲れすぎて行けていない…」
ここまで詳細に設定して初めて、「健司さんなら、こんな言葉をかけたら喜ぶはずだ」「こんな商品なら、喉から手が出るほど欲しいはずだ」という、生々しい戦略が見えてくるのです。
第3章:なぜ「一人」に絞ると「100万人」に届くのか?
「そんなに絞り込んだら、読者が減ってしまうのでは?」と不安になるかもしれません。 しかし、ここには【逆説】が存在します。
『悩みというものは、深く掘り下げるほど、普遍的になる』のです。
先ほどの「佐藤健司さん」の悩み(家族との時間が取れない、将来への不安)は、彼一人のものでしょうか? いいえ、日本中にいる何十万人、何百万人もの30代サラリーマンが、形は違えど、同じような【感情】を抱えて生きています。
あなたが「健司さん一人」を救うために、魂を込めて書いた記事は、同じ痛みを持つ全ての人の心に、「これは、私のために書かれた記事だ!」という共鳴を起こします。
広く浅く書かれた記事は、誰の記憶にも残りません。 狭く深く書かれた記事だけが、波紋のように広がり、結果として多くの人に届くのです。
第4章:学園長が「過去の自分」を救った日
この大学の学園長である私も、ブログを始めた当初は「誰にでも当てはまるような、無難なこと」ばかり書いていました。結果、誰にも読まれませんでした。
転機となったのは、「過去の自分」をペルソナにした時です。
具体的には、『数年前、情報商材詐欺に遭い、借金を抱え、絶望してワンルームの床で泣いていた、あの日の自分』に向けて、手紙を書くように記事を書きました。
「辛いよね。自分が情けなくて、死にたいと思ってるよね。でも、大丈夫だ。そこから這い上がる方法は、確かにあるんだ」
その記事を公開しても、アクセスがいきなり何万にも増えたり、バズったりしたわけではありません。
しかしたった一通、震えるような長文の感謝メールが届きました。
「まるで今の私のことかと思いました。この記事に救われました」と。
私が狙ったのは「たった一人(過去の自分)」でしたが、その矢は、確実に画面の向こうにいる「たった一人」の心に届いていました。 100万人にスルーされる記事より、たった一人を救える記事の方が、遥かに価値がある。 そう確信して書き続けた結果、少しずつですが濃いファンが増え、今のブログ収益に繋がっていったのです。
もしペルソナ設定に迷ったら、【過去の自分】を救う記事を書いてみてください。
それこそが最も熱量がこもり、最も説得力のある、あなたにしか書けない最強のコンテンツになるはずです。
まとめ:あなたは“個人的な手紙の差出人”たれ
ブログとは、不特定多数に向けた放送ではありません。 画面の向こうにいる「たった一人」との、一対一の対話です。
「皆さん」と呼びかけるのをやめ、「あなた」に語りかけてください。
今日からあなたは、拡散を狙うメガホン持ちではありません。 たった一人の友人の悩みに寄り添い、解決策をそっと差し出す、親愛なる手紙の差出人なのです。
