「お金持ち養成大学」へようこそ。
これまでの講義で、私たちはAIを使って新しい市場を創り出し、富を築くための「攻め」の戦略を学んできました。
まだ2030年に生まれる市場や未来投資についてのAIの予測についての下記の記事を読んでいない方は、こちらからチェックしましょう。

→【2030年の稼ぎ方】AIが作り出す市場&そこに投資する未来予測
しかし真の投資家は、アクセルを踏むことと同じくらい、ブレーキを踏むタイミングを知っています。金の卵を産む鶏を見つけることと同じくらい、卵を産まなくなる鶏を、誰よりも早く見抜くことが重要なのです。
この記事は、AI時代の投資における「守り」の戦略。
AI自身のロジックを使って、AIによって破壊され、衰退していく可能性が極めて高い3つの市場を予測し、あなたが貴重な資金を失うリスクを回避するための、禁断の未来予測です。
第1章:なぜ「衰退予測」こそが金鉱脈なのか?
多くの人々が、AIが創り出す「次のGoogle」を探すことに夢中です。
しかし資本家の世界では、「次のコダック」を見つけ出し、その沈みゆく船からいち早く逃げ出すことにも、同じくらいの価値があります。
コダックは、かつて写真フィルム市場を独占した巨人でしたが、デジタルカメラという変化の波を軽視し、歴史から姿を消しました。AIは、この「コダック・モーメント」を、あらゆる業界で、比較にならないほどのスピードで引き起こします。
衰退を予測することは、単に損失を避けるためだけではありません。何が「壊される」のかを理解して初めて、何が「創造される」のか、その本質が見えてくるのです。
既にAIやロボットの波によって、職を奪われた人もいらっしゃると思います。
ミクロの世界では職を失うから始まり、次に企業が衰退、AIを味方に出来ない市場でマクロ的には業界が壊滅するという流れです。
第2章:AIの思考回路 ― “絶滅危惧種”を見分ける4つの基準
では、AIはどのようなロジックで、衰退する市場を予測するのでしょうか?
AIは以下の4つの特徴を持つ業界を、「絶滅危惧種」としてリストアップします。
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ルーティンワークの割合が高い
業務内容が、決まった手順の繰り返しで構成されている。AIやロボットは、このような予測可能な作業を、人間より速く、安く、正確に実行できます。 -
情報処理が価値の中心である
ビジネスの核心が、データの収集、整理、分析である。これはAIが最も得意とする領域であり、人間の介在価値が急速に失われます。 -
「人間の仲介」がボトルネックになっている
AさんとBさんの間に入り、情報や手続きを「仲介」することが主な役割。AIエージェントが、この役割をより効率的に代替します。 -
深い「人間的スキル」を必要としない
複雑な交渉、深い共感、倫理的な判断、ゼロからの創造性といった、AIが苦手とするスキルへの依存度が低い。
第3章:AI絶滅リスト ― 2030年冬の時代を迎える3つの業界
上記の基準に基づき、AIが予測する、2030年までに構造的な変革を迫られる3つの市場を見ていきましょう。
1. 従来型のコールセンター/カスタマーサポート
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なぜ絶滅危惧種なのか?
「よくある質問への回答」という業務の9割以上が、ルーティンワークであり、情報処理そのものです。AIチャットボットや音声AIは、24時間365日、感情的になることなく、顧客対応を行うことができます。 -
2030年の姿
人間のオペレーターは激減。残るのは、AIでは対応できない、極めて複雑で感情的なクレームに対応する、ごく少数の「最終解決者(ラスト・エスカレーション・エキスパート)」だけになります。 -
投資家への警告
大規模なオペレーターを抱える従来型のアウトソーシング企業への投資は、氷が溶け始めている北極圏の土地を買うようなものです。
2. 一部の士業(定型的な法務・会計・税務)
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なぜ絶滅危惧種なのか?
契約書の雛形作成、過去の判例リサーチ、仕訳データの入力、確定申告書の作成といった業務は、AIが得意とする情報処理とパターン認識の典型例です。 -
2030年の姿
AIが作成した契約書のドラフトや決算書を、最終的に人間がレビューし、戦略的なアドバイスや、複雑な交渉といった、より高度な部分に特化するようになります。
「書類作成」で稼ぐモデルは崩壊し、「コンサルティング」でしか稼げなくなります。 -
投資家への警告
定型業務の代行を主な収益源としている、旧来型の法律事務所や会計事務所は、AIツールを使いこなす新しい世代のプレイヤーによって、価格破壊の波に飲まれていくでしょう。
3. 従来型の保険代理店・金融アドバイザー
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なぜ絶滅危惧種なのか?
顧客のニーズを聞き、膨大な商品の中から最適なものを提案するというプロセスは、「人間の仲介」が中心です。AIは、顧客の全資産データやライフプランを瞬時に分析し、人間よりも客観的で、手数料の安い、最適な金融商品を提案できます。 -
2030年の姿
ほとんどの人は、パーソナルAIエージェントに金融プランの相談をするようになります。人間のアドバイザーは、超富裕層向けの、極めて複雑な資産承継や、事業承継といった、人間的な信頼関係が不可欠な領域に特化せざるを得なくなります。 -
投資家への警告
多数の営業担当者を抱え、商品の販売手数料で稼ぐというビジネスモデルは、AIによる中立的なアドバイスの普及によって、その存在意義を問われることになります。
まとめ:破壊の先に見える創造の光
AI時代の投資とは、光の当たる場所だけを見るのではなく、その光によって生まれる「影」を正確に認識することから始まります。
今日リストアップした業界は「なくなる」わけではありません。
そのゲームのルールが、根底から変わるのです。そして、その変化に適応できない古いプレイヤーは、静かに市場から退場していくことになります。
この破壊のプロセスを理解することは、あなたが損失を回避するためだけでなく、破壊された土地の上に、どんな新しい芽が生まれるのかを予測するための、最高の羅針盤となるはずです。
あなたの目には、どんな未来が見えますか?
