「お金持ち養成大学」へようこそ。
これまでの講義で、移動平均線、MACD、RSI、ボリンジャーバンドなど、様々な武器の使い方を学んできました。
しかし、いざ実戦になると「RSIは買いと言っているのに、MACDは売りと言っている…どっちを信じればいいんだ?」と迷ってしまうことはありませんか?
一つの指標だけで、複雑な相場の全てを読み解くことは不可能です。
だからこそ、プロは複数の指標を【組み合わせ】て使います。
しかし適当に混ぜれば良いわけではありません。相性の悪い指標同士を組み合わせても、ノイズが増えるだけで、かえって判断を誤らせます。
この記事は、互いの弱点を補い合い、勝率を劇的に高めるための「ゴールデンコンビ」を知り、自分だけの最強のコックピット(分析画面)を作るための、統合戦略講義です。
第1章:組み合わせの鉄則 ― 「トレンド」と「オシレーター」を混ぜろ
まず、絶対にやってはいけない組み合わせがあります。
それは『同じ系統の指標ばかりを表示させること』です。
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NG例:「移動平均線」と「MACD」と「パラボリックSAR」を全部見る。
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これらは全て【トレンド系】です。トレンドが出ている時は全員が「買い」と言い、レンジ相場では全員が「ダマシ」に遭います。これでは、同じ穴のムジナです。
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最強の組み合わせの鉄則は、『【トレンド系】と【オシレーター系】を一つずつ選ぶ』ことです。
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トレンド系(方向を見る):移動平均線、ボリンジャーバンド、MACDなど
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オシレーター系(過熱感を見る):RSI、ストキャスティクスなど
「トレンド系」が苦手なレンジ相場を「オシレーター系」がカバーし、「オシレーター系」が苦手なトレンド相場を「トレンド系」がカバーする。 この相互補完の関係こそが、最強の相棒条件なのです。
第2章:最強コンビ①【移動平均線】×【MACD】(トレンド特化型)
これは、トレンドの「方向」と「勢い」を同時に見る、順張りの王道コンビです。
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役割分担
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移動平均線(25日・75日):大きな「方向」と「壁(サポート)」を確認する。
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MACD:トレンドが発生する「初動(タイミング)」を鋭敏に察知する。
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必勝パターン
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移動平均線が上向きで、上昇トレンドを示している。(環境認識)
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株価が一時的に下がり、移動平均線付近で反発しそうになる。(押し目)
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そのタイミングで、MACDが【ゴールデンクロス】する。
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移動平均線だけでは「いつ反発したか」が遅れがちですが、MACDを組み合わせることで、反発の初動をピンポイントで捉えることができます。
第3章:最強コンビ②【ボリンジャーバンド】×【RSI】(逆張り・転換点型)
これは、行き過ぎた相場の「反転」を狙う、逆張りの最強コンビです。
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役割分担
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ボリンジャーバンド:統計的な「限界ライン(±2σ)」を確認する。
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RSI:市場参加者の「熱狂度(買われすぎ)」を確認する。
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必勝パターン
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ボリンジャーバンドが横ばい(レンジ相場)であることを確認する。(※ここが重要!)
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株価が【+2σ】にタッチする。
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同時に、RSIが【70%以上】になっている。
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「統計的にも限界(ボリンジャーバンド)」かつ「心理的にも限界(RSI)」という、二重の根拠が揃った時、反転の確率は極めて高くなります。
逆に、バンドが拡大(エクスパンション)している時は、RSIが70%を超えていても「トレンド発生」とみなし、逆張りを見送る判断ができます。
第4章:学園長が「指標の断捨離」をした理由
私も、投資を始めた頃は「聖杯探し」に明け暮れ、チャート画面に5個以上のインジケーターを表示させていました。 画面は線だらけで、もはやローソク足が見えないほどでした。
結果、どうなったか?
【分析麻痺(Analysis Paralysis)】に陥りました。
「RSIは買いだけど、MACDはまだ早い、でもストキャスは…」と迷っているうちに、チャンスを逃し、結局どうしていいか分からなくなるのです。
今の私のチャートは、極めてシンプルです。 表示させているのは、基本的に【移動平均線】と、サブで【RSI】だけ。必要な時に他の物をチェック!といった具合です。
なぜなら、私は長期投資家であり、細かい売買シグナルよりも、「大局的なトレンド(移動平均線)」と「異常なパニック(RSI)」さえ分かれば十分だからです。
多くの武器を持つことが強いのではありません。 自分のスタイルに必要な武器を厳選し、それを極限まで使いこなす者こそが、最強なのです。
雑音に心を奪われてチャンスを振ったり、マインドがブレては本末転倒ですからね♪
まとめ:あなたは“コックピットの設計者”たれ
テクニカル指標は、飛行機のコックピットにある計器です。 高度計、速度計、燃料計…。
全てが必要なわけではありません。 あなたが「戦闘機(デイトレード)」に乗るのか、「旅客機(長期投資)」に乗るのかによって、必要な計器は変わります。
今日からあなたは、計器の多さに惑わされるパイロットではありません。 自分のフライトプランに合わせて最適な計器を配置する、賢明なるコックピットの設計者なのです。
