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株式投資で最も難しいこと。それは「底で買う」ことよりも、「天井で売る」ことです。 含み益が増えていく高揚感の中で、「まだ上がるはずだ」という強欲に打ち勝ち、冷静に売り抜けることは、至難の業です。
しかし、チャート上には、パーティの終わりを告げる、あまりにも有名な【不吉なサイン】が存在します。 それが、3つの山で形成される**【三尊天井(さんぞんてんじょう)】、海外では【ヘッド&ショルダー】**と呼ばれる形状です。
この記事は、あなたが欲に目がくらんで逃げ遅れるのを防ぎ、トレンドの終焉をいち早く察知して、利益を確実に守り切るための、テクニカル分析の重要講義です。
第1章:【三尊天井】とは? 仏像が告げる“死の宣告”
まず、その形状を目に焼き付けましょう。 上昇トレンドの最終局面で現れる、3つの山からなる形です。

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【左肩】(Left Shoulder): 最初の上昇と下落。まだ通常の上昇トレンドに見えます。
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【頭】(Head): 左肩の高値を超えて、最高値を更新します。買いの勢いがピークに達する場所です。
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【右肩】(Right Shoulder): 再び上昇しようとしますが【頭の高値を超えられずに】失速して下落します。
中央の山(頭)が一番高く、その左右に低い山(肩)がある形が、3体の仏像(三尊像)が並んでいるように見えることから、日本では「三尊天井」と呼ばれています。 この形が天井圏で完成した時、それは上昇トレンドに対する【死の宣告】となります。
第2章:形の裏にある「買い手」の敗北プロセス
なぜ、この形が「終わり」を意味するのでしょうか? それは、買い手のエネルギーが枯渇していくプロセスが、如実に表れているからです。

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左肩〜頭: 「イケイケ」の状態です。高値を更新し、買い手は自信満々です。
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頭〜右肩: ここが運命の分かれ道です。本来、強い上昇トレンドなら、次の山(右肩)でも高値を更新するはずです。 しかし、更新できなかった。これは、市場参加者が「もう、あの高値(頭)で買う価値はない」と判断し、買いのエネルギーが尽きたことを意味します。
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右肩の下落: 「あれ? 上がらないぞ?」と気づいた賢明な投資家たちが、一斉に利益確定(逃げ)に入ります。
第3章:絶対防衛ライン【ネックライン】を割った瞬間
三尊天井には、完成するための絶対条件があります。 それが、2つの谷底を結んだ線、【ネックライン】のブレイク(下抜け)です。

右肩から下落した株価が、このネックラインを明確に割り込んだ瞬間。 ここで初めて、三尊天井は「完成」し、そこから先は【暴落(下降トレンド入り)】が確定します。
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投資家の行動: ネックラインを割るまでは、「もしかしたら持ち直すかも」という淡い期待があります。
しかし割った瞬間、その期待は「絶望」に変わり、パニック売りが発生します。 あなたが売るべきタイミングは、右肩の頂点ではありません(それは神業です)。【ネックラインを割った直後】こそが、傷を浅く済ませるための、最後にして最大の撤退ポイントなのです。
第4章:学園長が「三尊」を見て取る行動
私も、この【三尊天井】のシグナルを長期トレードの中で活用する瞬間があります。
それは【現金比率】を高める時です。
暴落時に自分の資産を守れるのは、現金であることは間違いありません。
死のサインとなるこの三尊が発生した時は、全部は売却しないものの30%ほどリスクヘッジとして現金に戻しています。つまり売却です。
右肩上がりに成長を続ける市場においては、放置が正解であることは間違いありません。
ですので、株式70%ほどを残し、現金にしておくことで残した70%が【投資したまま枠】へ、30%は生活防衛資金と【暴落時の再投資資金】として保有します。
つまり70%を長期運用枠として、30%をスイングトレード枠として資産防衛と攻めの投資戦略として活かしていきます。
三尊ダマシなら70%が安定的に資産を伸ばしてくれますし、暴落が来たら30%の現金が安く買えるチャンスを拾ってくれます。
まとめ:あなたは“資産の守護神”たれ
三尊天井は、市場からの「もうパーティは終わりだ。家に帰りなさい」というメッセージです。
音楽が止まったのに、いつまでも踊り続けてはいけません。 不吉な形が現れたら、欲を捨て、冷静に会場(市場)を後にする。
今日からあなたは、天井で逃げ遅れるカモではありません。 暴落のサインを見逃さず、利益を確実に守り切る、賢明なる資産の守護神なのです。
