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株式投資の世界には、伝説の投資家ウィリアム・オニールが提唱し、世界中の成長株ハンターたちが血眼になって探している、ある「形状」があります。
それがコーヒーカップのような形をしたチャート、【カップウィズハンドル(取っ手付きカップ)】です。
「この形が出たら、株価は爆発的に上昇する前兆だ」と言われています。
なぜただのコーヒーカップの形が、爆上げのサインになるのでしょうか?
それはこの形状が、機関投資家による「買い集め」と、弱気な投資家の「ふるい落とし」が完了したことを示す、完璧なドラマを描いているからです。
この記事は、あなたがチャートの中に隠れた「爆騰の予兆」を見逃さず、プロと同じタイミングでエントリーするための、成長株投資の極意です。
第1章:【カップウィズハンドル】とは? 7週間かけて作られる芸術
まず、その形状を目に焼き付けましょう。 それは、数週間から数ヶ月(一般的には7週間〜65週間)かけて形成される、壮大なチャートパターンです。

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【カップ(Cup)】:
株価が一度下落し、底を打ち、再び元の高値付近まで戻ってくる「U字型」の動き。これがカップの本体です。(※V字型ではなく、底が丸いU字型であることが重要です) -
【ハンドル(Handle)】:
カップの右側で、少しだけ株価が下がり、また戻そうとする「小さなくぼみ」。これがカップの取っ手(ハンドル)になります。
この「ハンドル」が形成された直後、株価がハンドルの高値を上に抜けた瞬間(ブレイクアウト)こそが、最強の買いシグナルとなります。
第2章:形状の裏にある「投資家心理」のドラマ
なぜこの形が強いのか? その裏には、明確な心理ドラマがあります。

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カップの左側(下落): 「もうダメだ!」と、弱気な投資家が投げ売りし、去っていくフェーズ。
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カップの底(横ばい): 売り物が枯れ、機関投資家(プロ)がこっそりと買い集めているフェーズ。強い保有者だけが残ります。
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カップの右側(上昇): 株価が回復し始めます。しかし、前の高値付近で「やれやれ、やっと戻ったから売ろう」という、最後の売り圧力が待ち構えています。
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ハンドル(最後のふるい落とし): ここが最重要です。上昇直前の最後の一押しで、少しだけ株価を下げ、残っていた「意志の弱い投資家」を完全に振り落とします。
このハンドル部分で【出来高が減少】していれば、それは「もう売る人がいない(売り枯れ)」という最高のサインです。 -
ブレイクアウト(発射): 売り手が誰もいなくなった真空地帯を、株価がロケットのように駆け上がります。
第3章:だましを見抜く「ハンドルの位置」
「カップっぽい形」なら何でも良いわけではありません。
成功するカップウィズハンドルには、厳格な条件があります。特に重要なのが、【ハンドルの位置】です。

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【良いハンドル】:カップの上半分(高値圏)で形成される。 → 買い圧力が強く、下がりたくても下がらない状態。爆発力が高い。
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【悪いハンドル】:カップの下半分(安値圏)で形成される。 → 買い圧力が弱く、戻り売りをこなせていない。失敗して暴落する可能性が高い。
「取っ手の位置が低いコーヒーカップ」は、使いにくくて中身がこぼれますよね? 株価チャートも同じです。高い位置でしっかりと形成されたハンドルこそが、本物なのです。
第4章:学園長が「サテライト戦略」で唯一狙う形
この大学の学園長である私は、資産のコア(核)はS&P500などのインデックス投資で固めています。 しかし、資産の数%を使って、より高いリターンを狙う【サテライト戦略】を行う時があります。
その時、私が唯一と言っていいほど信頼し、探しているチャートが、この【カップウィズハンドル】です。
なぜなら、この形は「誰かの思いつき」や「偶然」では絶対に形成されないからです。 数ヶ月にわたる、機関投資家の強烈な「買い意志」と、市場の「浄化(ふるい落とし)」が完了していなければ、綺麗なカップとハンドルは描けません。
私が狙うのは、業績(ファンダメンタルズ)が完璧なグロース株が、このチャート(テクニカル)を完成させ、ハンドルから飛び出す【第2章】の瞬間だけです。
それ以外の場所ではあまり戦いません。勝てる確率が高い場所で戦うのが、私の流儀だからです。
まとめ:あなたは“チャートの建築家”たれ
カップウィズハンドルは、時間をかけて積み上げられた、強固な「建築物」のようなものです。 土台(カップ)がしっかりしていればいるほど、その上に建つ塔(株価上昇)は高くなります。
それだけ意識する投資家が多い有名なトレンドラインだからです。
完成を急がず、最後のピース(ハンドル)が埋まるのを待つ。
今日からあなたは、形だけを追う夢想家ではありません。 市場が作り出す強固な構造を見極める、賢明なるチャートの建築家なのです。
