FIREムーブメントの真実: 早期リタイアを実現した人々のリアルな資産額とその後の人生

マインドセット・習慣術学部

「お金持ち養成大学」へようこそ。
【FIRE】(Financial Independence, Retire Early:経済的自立と早期リタイア)。
この言葉は、まるで魔法のように私たちの心を惹きつけます。「若くして会社を辞め、南の島で遊んで暮らす」。そんなバラ色の人生を夢見て、多くの人が節約と投資に励んでいます。

しかし、その夢の裏側にある【リアル】を、あなたはどれだけ知っているでしょうか? FIREを達成した人々は、一体いくらの資産を持ち、そして何よりも、リタイアした「その後」に、どんな人生を送っているのでしょうか。

この記事は、FIREという名の“幻想”に踊らされることなく、その本質を冷静に見抜き、あなた自身の幸福な人生を設計するための、現実的な羅針盤です。

第1章:FIREの基本原則【4%ルール】という名の計算式

まずFIREの根幹をなす、世界共通の計算式を理解する必要があります。
それが、【4%ルール】です。

これは『年間支出の25倍の資産を築けば、その資産を年利4%(税引後)で運用するだけで、資産元本を減らさずに生活費をまかなえる』という理論です。

  • 例:あなたの年間支出が300万円(月25万円)なら…

  • 300万円 × 25倍 = 7,500万円

  • これが、あなたがFIREを達成するために必要な【ゴール金額】となります。

この計算式が示す通り、FIREの鍵は「いくら稼ぐか」ではなく、「いくらで生活するか」に、かかっているのです。

しかし、多くの人が見落としている、この【4%ルール】の重大な落とし穴があります。それが、【インフレ率】と【税金】です。 「S&P500の平均年利は7%もあるのに、なぜ4%しか取り崩せないんだ?」と疑問に思うかもしれません。その差し引き3%こそが、この落とし穴の正体です。

  • S&P500の平均年利(名目):約7%

  • 差し引くべきもの①【インフレ率】:多くの国が物価目標を【2%】に設定しています。つまり、資産が年2%以上増えなければ、実質的な価値は目減りします。 (7% – 2% = 5%)

  • 差し引くべきもの②【税金】:運用益には、約【20%】の税金がかかります。5%の利益が出ても、その20%(=1%)は税金として引かれます。(5% – 1% = 4%)

つまり、『年利7%』というのは見かけ上の数字でしかなく、インフレと税金を差し引いた**【実質的なリターン】は、奇しくも4%近辺に収束する**のです。この現実を知らずに「7%で運用できる」と計算すると、あなたのFIRE計画は数十年後に破綻する可能性が極めて高いのです。

第2章:リアルなFIRE達成者の「資産額」と「3つの種類」

「7,500万円なんて無理だ」と思ったかもしれません。しかし、FIREにはいくつかの種類があり、多くの人が目指しているのは、より現実的なプランです。

  1. 【ファットFIRE】(Fat FIRE)

    • 資産1億円以上。現役時代よりも贅沢な暮らしをしながら、一切働かないスタイル。最も理想的ですが、難易度は最高レベルです。

  2. 【リーンFIRE】(Lean FIRE)

    • 資産3000万〜5000万円程度。年間支出を200万円以下(月16万円程度)に抑え、ミニマムな生活で自由を謳歌するスタイル。多くのFIRE達成者が、まずこの領域に到達します。

  3. 【バリスタFIRE】(Barista FIRE)

    • 資産の一部(例:3000万円)を築き、残りの生活費を、好きなアルバイトやスモールビジネス(週2〜3日だけ働く)で稼ぐスタイル。

    • 嫌な仕事からは解放されつつ、社会との繋がりも保てるため、近年最も現実的で、幸福度が高いFIREの形として注目されています。

第3章:FIRE達成者の「その後の人生」というリアル

では、念願のFIREを達成した人々は、本当に幸せなのでしょうか? そこには、光と影があります。

【光(手に入れたもの)】

  • 満員電車や、理不尽な上司、無意味な会議から解放される【圧倒的な自由】。

  • 自分の時間を100%、自分の好きなこと(趣味、旅行、家族サービス)に使えるという喜び。

【影(直面する問題)】

  • 強烈な「虚無感」:「社会の誰からも必要とされていない」という感覚。

  • 「退屈」との戦い:毎日が夏休みになった時、人間はやることがない苦しみに直面します。

  • 「肩書き」の喪失:「自分は何者でもない」という不安。

『FIREとは、ゴールではなく、次の人生をどう生きるかを問われる、過酷なスタートラインである』 この事実に、彼らはリタイアした後に気づくのです。

第4章:学園長が「早期リタイア(RE)」に興味がない理由

普通の人であれば定年まで働いて、そこから老後を迎えて、退職金や年金で生活するという日常が待っているかもしれません。
しかし私は、一生自分のために働き続けます。
なぜなら、私は働くことが好きですし、この「お金持ち養成大学」を通じて、またはYouTube活動を通じて、社会と繋がり、誰かの役に立つことに、強烈な生きがいを感じているからです。
しかしその一方で、私は人生の全てを賭けて【FI】(経済的自立)を追求しています。

私にとっての【FI】とは、『お金のために、嫌な仕事を我慢する必要がない状態』であり、『自分の哲学に反する仕事は、NOと断れる自由』です。
経済的自立という【最強のお守り】があるからこそ、私は明日クビになっても困らないという余裕を持ち、自分の信念に基づいた仕事だけを選び取ることができるのです。 リタイアするためではなく、より良く働くためにこそ、経済的自立は必要なのです。

まとめ:あなたは“人生の選択者”たれ

FIREの本当の価値は、「働かずに遊んで暮らす」ことではありません。
それはお金という名の鎖から心を解き放ち、『自分の人生のハンドルを、自分自身の手に取り戻す』という、究極の選択の自由を手に入れることです。

その自由がある上で、なお「働く」と決めるのか。
それとも「休む」と決めるのか。その選択権を持つことこそが、FIREの本質なのです。

今日からあなたは、ただのリタイア予備軍ではありません。自らの手で、人生のあらゆる選択肢をデザインする、“賢明なる選択者”なのです。

タイトルとURLをコピーしました