【移動平均線(MA)】完全ガイド: なぜ投資家の多くが「25日線」と「75日線」を使うのか?

投資分析・短期トレード・基礎用語学科

「お金持ち養成大学」へようこそ。
チャートを開くと、ローソク足と一緒に、うねうねとした「線」が表示されているのを見たことがあるでしょう。
これがテクニカル分析の王様【移動平均線(MA:Moving Average)】です。

「ただの平均値でしょ?」と侮ってはいけません。
世界中のプロトレーダーからAIまで、ほぼ全ての市場参加者がこの線を見ています。 投資の世界には、『みんなが見ている線こそが、最強の壁になる』という鉄則があります。

この記事は、あなたがチャート上のただの線を、相場の流れ(トレンド)を読み解き、売買のタイミングを教えてくれる「最強のガイドライン」に変えるための、完全ガイドです。

第1章:移動平均線とは何か? 投資家の「平均買値」である

移動平均線とは、ある一定期間の終値の平均値を繋いだ線です。
例えば【5日移動平均線】なら、直近5日間の株価を足して5で割った数値を、毎日プロットして線にしたものです。

この線が示す本当の意味。それは『その期間に買った投資家たちの【平均購入単価(損益分岐点)】』です。

  • 株価が移動平均線より「上」にある時: その期間に買った人たちは、平均して「含み益(儲かっている)」状態です。心理的に強気で、さらに買おうとします。

  • 株価が移動平均線より「下」にある時: その期間に買った人たちは、平均して「含み損(損している)」状態です。心理的に弱気で、「少し戻ったら売って逃げよう(戻り売り)」と考えます。

つまり移動平均線は、投資家心理の「強気」と「弱気」を分かつ、【境界線】なのです。

第2章:なぜ「25日」と「75日」なのか?

移動平均線には、世界共通で意識される「期間」があります。 自分勝手な期間(例:13日とか48日)を設定しても意味がありません。「みんなが見ている期間」を使うことが、勝つための条件です。

  1. 【短期線】(5日、25日)

    • 5日線:1週間(営業日)のトレンド。超短期売買向け。

    • 25日線:約1ヶ月のトレンド。【最も重要】。短期的なトレンドの方向性を示し、多くの投資家がエントリーや決済の目安にします。

  2. 【中期線】(75日)

    • 約3ヶ月(四半期決算ごと)のトレンド。機関投資家などの中・長期勢が意識するラインです。上昇トレンドでは、株価がここまで落ちてくると「押し目買い」が入りやすく、強力な【サポートライン(下値支持線)】として機能します。

  3. 【長期線】(200日)

    • 約1年間のトレンド。これが上向きか下向きかで、その銘柄が「長期上昇トレンド」か「長期下落トレンド」かが決まります。グランビルの法則などで使われる、相場の重力のような存在です。

第3章:最強のシグナル【ゴールデンクロス】と【デッドクロス】

2本の移動平均線(短期と中期など)を組み合わせることで、トレンド転換のサインが見えてきます。

  • 【ゴールデンクロス(GC)】= 買いサイン

    • 「短期線」が「中期線」を、下から上へ突き抜けること。

    • 直近の勢い(短期)が、過去の傾向(中期)を上回った証拠であり、新しい上昇トレンドの始まりを示唆します。

  • 【デッドクロス(DC)】= 売りサイン

    • 「短期線」が「中期線」を、上から下へ突き抜けること。

    • 直近の勢いが失速し、下落トレンド入りする危険なサインです。

ただし、これらには「遅行性(サインが出た時には、もう株価は結構動いている)」があるため、単体で信じすぎず、他の指標と合わせることが重要です。

第4章:学園長が「移動平均線」を“感情のブレーキ”にする話

この大学の学園長である私は、移動平均線を売買シグナルとしてだけでなく、自分の感情をコントロールする【ブレーキ】として使っています。

例えば、ある株が急騰し、「今買わなきゃ乗り遅れる!」と焦って飛びつきたくなった時。 私は必ずチャートを見て『現在の株価と、25日移動平均線が、どれくらい離れているか(乖離率)』を確認します。

もし株価が25日線より遥か上にあったら?
「みんなが儲かっていて、いつ利益確定売りが出てもおかしくない状態だ」と判断し、注文の手を止めます。
逆に暴落して恐怖で売りたくなった時も、株価が25日線より遥か下にあれば、「売られすぎだ。移動平均線に戻る力(自律反発)が働くはずだ」と踏みとどまります。

『株価は、飼い主(移動平均線)から離れすぎた犬のようなもの。必ず、飼い主の元へ戻ってくる』 この性質を知っているだけで、高値掴みや狼狽売りという、感情的なミスを劇的に減らすことができるのです。

私は長期運用をメインに投資を行っていますが、移動平均線は世界中の投資家やAIが必ずチェックしている内容なので、意識されることが多い分、信頼度も高く、分析に役立てています。

まとめ:あなたは“トレンドの伴走者”たれ

移動平均線は、相場の「ならした姿」です。 日々の細かな値動き(ノイズ)を消し去り、大河のような「本流」だけを見せてくれます。

その流れに逆らわず、流れに沿って泳ぐ。

今日からあなたは、波に翻弄される漂流者ではありません。 移動平均線というガイドラインに沿って、トレンドと共に進む賢明なるトレンドの伴走者なのです。

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